日本では最近、小学校からプログラミングの授業が始まるなど、子供に対するIT教育に大変な注目が集まっています。しかしその議論の中身は、学校のIT環境をどうするかとか、教科書の内容がどうだといった議論に留まっており、どうにも革新性に欠ける気がしています。
この子供に対するデジタル教育というのは、北米やイギリスの方が日本よりかなり進んでいる事は確かです。海外におけるデジタル化教育の様子は、私が2020年に出版した「世界のニュースを日本人は何も知らない2」、さらに2021年に出版した「世界のニュースを日本人は何も知らない3」でも解説しています。
例えばイギリスの場合、学校間の格差や地域差が凄まじいので全てが素晴らしいとはいえないのではありますが、イギリス政府や政府から資金的支援を受けている公的な団体が、ゲーム業界とのコラボレーションに大変前向きで、いろいろなことをやっているという点が、日本とかなり違うところです。
そして、コラボレーションしている相手企業が、なんとセガや任天堂なのです。
日本だと、政府や公的団体の人々が非常に頭が固いらしく、ゲーム企業を前面に出して子供のIT教育をやりましょうという企画はあまりやっていないのですが、イギリスだとその辺は非常に大胆で、ゲームが子供に悪影響があるというような議論はほとんどなく、民間のゲーム企業にどんどんコラボレーションを要請しています。
さらに面白いことに、学校のITの授業だけではなく、他の教科でもオンラインやアプリでできるゲームをどんどん取り入れているのです。
例えば算数は、学校全体でアプリをサブスクライブして、その中のゲームをやれば宿題を終了というようにしている学校が非常に多く存在します。これをやっているのは、中高生ではなく、幼稚園の年長にあたる年齢からなのです。
こういったアプリは、学校全体でのサブスクであれば費用はそれほどかかりませんので、公立の学校でも取り入れています。
私も子供の勉強を見ているので、こういったアプリを実際に使っているのでありますが、日本のオンラインラーニングのアプリとはずいぶん違っていて、遊びを前提としてゲームをやりながらいろいろ勉強できるようになっています。楽しく勉強するのは良いことだ、という前提の下に設計されていることを感じます。
また、プログラミングの勉強もこういったアプリの上でできるようになっているので、日本のように教科書を見ながらコーデングをするということはやりません。遊びと勉強の垣根があまりありませんので、子供も楽しんで取り組んでいます。
日本の方々に注目してほしいのが、こういった教育を取り入れている国々が、世界のIT業界を牽引する企業を生み出しており、大学でのIT教育も非常にレベルが高いという事実です。
日本は、初等教育や中等教育のレベルが非常に高く、子供たちはITの前提となる数学や理数系の学習が十分であるにもかかわらず、実務の世界となるとパッとしません。これはやはり、ITやコンピューターが楽しいということを子供のうちから体験していないことに原因があるのではないかと感じています。
日本政府の方々は、日本のIT教育の基本的な設計をもう少し考えた方が良いだろうと実感しています。
https://wirelesswire.jp/2022/02/81481/

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