電子車検証では、従来の紙の車検証から大きさや様式が変わるとともに、車検証の情報をスマホアプリ等で電子的に読み取れる「車検証閲覧サービス」や、国から委託を受けた民間車検場(指定自動車整備工場)がオンラインで車検証の有効期間を更新できる「記録等事務代行サービス」などを提供し、利便性を高める。

電子車検証は、ICチップが組み込まれた紙の車検証として発行されるが、サイズは従来のA4サイズ(297×210mm)からA6サイズ相当(177.8×105mm)の厚紙にICタグを貼付けたものに小型化される。電子車検証の券面には、継続検査や変更登録等の影響を受けない基礎的情報のみを記載し、その他の情報はICタグに格納される。

ICタグに格納される情報は、「自動車検証の有効期間」「所有者の氏名・住所」「使用者の住所」「使用の本拠の位置」等。二次元コードも印字されるが、従来二次元コードから取得可能だった情報のうち「自動車検査証の有効期間」のみ確認できなくなる。

ICチップの情報は汎用のカードリーダーや読み取り機能付きスマートフォンで参照できるようになる。「車検証閲覧アプリ」は、1月に公開予定。iOS、Android、Windows 10/11に対応する。

現在、車検証の交付を受けるためには運輸支局等へ出向く必要があるが、車検証を電子化することで整備事業者の事業所等で車検証の有効期間を更新する仕組みを導入し、車検時に運輸支局等へ出向く必要がなくなる。

任意での電子化はできない

車検証の電子化は、1月4日以降、新規登録や継続検査等、従来紙の車検証が新しく発行されるタイミングで行なわれる。現在持っている紙の車検証を任意のタイミングで電子化することはできない。

電子化に対応した紙の車検証については、従来と同様、車内に常備する必要があるが、ダッシュボードの上など、過度な高温となる場所には置かない、ICタグの部分は折り曲げないなど、紙とは異なる配慮が必要になる。

また、1月4日以降は、従来の紙の車検証は発行されない。そのため、スマホやPCを持っていないユーザーなどへの救済措置として、制度開始から最低3年間は従来の車検証と同等の情報が記載される「自動車検査証記録事項」が発行される。

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