EU委員会のMargrethe Vestager上級副委員長とThierry Breton委員は、次の10年間の新たなロードマップである「2030 Digital Compass」を発表した。この計画は、さまざまな分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の目標を定めたもので、EU域内での多岐に渡る技術の競争力をあらためて強化するための取り組みだ。量子技術に関しても新たな目標が設定されており、2025年までに最初の量子コンピューターを開発して、欧州が2030年までに量子技術を活用する能力の「最先端」に躍り出るための道を開くとしている。ロードマップによれば、最終的な目標は、EUが高効率で、プログラム可能で、欧州のどこからでもアクセス可能な量子コンピューターを開発する能力を獲得し、現在は解くのに数百日から数年かかっている問題を数時間で解けるようにすることだ。欧州委員会によれば、高度な量子コンピューティング能力は、新薬やがんの治療法の開発時間を短縮できるほか、非常に複雑なビジネスの最適化問題を解決できたり、省エネルギー材料の設計に役立ったり、電力網に供給する再生可能エネルギー源のもっとも安価な組み合わせを見つけることにも利用できるという。目標は5年以内にEUの最初の量子コンピューターを開発することだが、そのデバイスの複雑さについては明言されていない。多くのアナリストは、現実の問題を古典的なコンピューターよりも高速に解ける大規模な量子コンピューターの実現までには、少なくとも10年はかかると予想している。従って、欧州委員会が目指しているのは、それよりもやや難易度が低いデバイスである可能性が高い。特許法律事務所Mewburn Ellisの量子技術を専門とするシニアアソシエイトAndrew Fearnside氏は、米ZDNetの取材に対して、「この量子コンピューターは、ノイズの多い中規模の量子コンピューターである可能性が高い。別の言い方をすれば、汎用のフォールトトレラント量子計算が可能なコンピューターではなく、それよりも小さくノイズが多い、特定の計算タスクに最適化した量子コンピューターだということだ」と述べている。

https://japan.zdnet.com/article/35168472/

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