足利銀行は地域企業に副業人材を紹介するコンサルティングサービスを拡充する。パーソルホールディングス傘下のパーソルイノベーション(東京・港)とスタートアップのJOINS(東京・千代田)と提携し、企画や戦略立案、販売促進などに関わる人材を紹介。社外の知見を取り入れ、企業の成長を後押しする。パーソルイノベーションは企業と副業人材を結びつけるプラットフォーム「Loino」を運営している。副業をしたい人がプラットフォーム上で求人を探して応募する。首都圏に住む人の活用が多い。JOINSも首都圏の企業で働く副業希望者を地方企業に紹介するサービスを手掛ける。足利銀は地域の企業の課題整理から、その企業にとって必要な副業人材の特性把握や、副業応募者の選考まで一貫してサポートする。企業が求める人材はパーソルイノベーションやJOINSのサービスを通じて募集。オンラインでのリモートワークを活用するなどし、本業で首都圏に勤務する人材を栃木県に呼び込む。足利銀は2020年度から地域企業への副業人材紹介に関するコンサルティングを始めた。ビジネス環境やIT(情報技術)システムの変化は速く、時代に合った知見を随時取り入れることが難しくなっている。正社員を教育し直すにはコストがかかるため、新しい知見を短期で取り入れるには副業は利便性が高い。副業人材にとっても実力を社外で試し、キャリアアップの機会にできる利点がある。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFB064B60W1A400C2000000/