大成建設とリコーは10月23日、「生産プロセスのDX(デジタルトランスフォーメーション)」の一環として取り組む、プロジェクションマッピングを利用した墨出し技術「T-iDigital MARKING」について、高品質かつ高精度な墨出し技術を実現したことを発表した。

同技術では図面との投映誤差を概ね2ミリメートル以内に抑え、投映面積を従前の3.5倍以上に拡大したことで、専門工事業者が工種ごとに行う墨出し作業の合理化や省力化による生産性向上が図れるという。

T-iDigital MARKINGは大成建設が2021年に開発した、プロジェクションマッピングを利用した墨出し技術だ。建物の床面に原寸大で投映した図面に対し作業員が直接マーキングすることで、正確で迅速な墨出しをサポートする。

今回はリコーのプロジェクター技術を用いて開発した4K超短焦点プロジェクターの導入により、4K(3840×2160ピクセル)画質に加え、従来の約3.5倍となる300インチ(約6.6m×3.7m)の投映範囲を実現している。
また、投映面を認識する撮影カメラや、投映するプロジェクターのレンズの歪み補正(キャリブレーション)と床面の障害物への対応が可能な自動補正システムも新たに開発し、投映画像の精度向上を図っている。

建設現場特有の床面の段差や設備工事による立上げ配管といった、障害物による投映画像の歪み補正にも対応可能とのことだ。

今回開発した新技術では、プロジェクター本体の設置後に手作業で実施していた投映画像の縮尺・回転角調整や図面の位置合わせといった準備作業を、自動化している。建設現場の基準墨に合わせて床面に設置した専用基準尺(ARマーカー)をカメラで読み取ることで、投映位置を認識し自動で投映画像の縮尺・回転角を調整して図面の位置合わせを行う仕組みだ。
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20231023-2799908/

©2024 CYBER.NE.JPfrom STAD

CONTACT US

We're not around right now. But you can send us an email and we'll get back to you, asap.

Sending

Log in with your credentials

or    

Forgot your details?

Create Account