KDDIは、衛星ブロードバンドサービス「Starlink」(スターリンク)について、海上利用向けのサービスを開始した。海上で業務を行なう海運会社や漁業組合、客船運営者などに向けたサービスとなる。
本サービスでは、航海中に下り最大220Mbpsの通信環境を実現。アンテナはスターリンクの「Flat High Performance」タイプが用意され、設置面積が小さく、デッキ上のスペースを占有することなく設置することが可能としている。
アンテナはスターリンクの「Flat High Performance」タイプ
海上で業務を行なう法人や組合からは、緊急時の連絡手段の確保をはじめ、船上でのDXの推進による作業の効率化、船員向けの通信環境の整備、乗船客向けのサービス拡充といった要望が寄せられているとし、KDDIが高速・低遅延な衛星ブロードバンドのスターリンクを海上利用に向けても提供することになった。
なお本サービスは、米SpaceXが設立した日本法人「Starlink Japan合同会社」が、スターリンクを海上利用する免許を取得し、日本の領海内でスターリンクを使用可能になったことを受けてのもの。KDDIは免許の取得や技術的評価でSpaceXとStarlink Japanを支援している。