ビットコイン(BTC)は6月20日のウォール街開始後に今月の新高値を達成したが、市場の強さに対して慎重な見方が続いている。
ビットコインのトレンド転換はまだ
Cointelegraph Markets ProおよびTradingViewのデータによれば、BTC/USDはビットスタンプで27,499ドルを記録した。米国市場取引の再開に伴い、ビットコイン価格は5月31日以降の最高水準を更新し、前日の安値からの約4.2%上昇した。
しかし、市場参加者は慎重な姿勢を示しており、短期的なトレンド転換すら予測することは避けているようだ。
「ビットコインのデイリーでのブレイクアウトの確認をこの青い下降抵抗線の文脈で探すのは難しい」と、トレーダー兼アナリストのレクト・キャピタル氏は説明チャートとともにコメントした。
「BTCは日足での上抜けに何度も失敗している。週足を確認しよう」。
レクト・キャピタル氏はさらに、ビットコインが現在の下降トレンドから脱出する「チャンス」があると述べたが、「まだ意味のあるトレンド変化は起こっていない」と主張した。
一方で仮想通貨トレーダーであるクリプト・トニー氏は、27,500ドルへの上昇を楽観視している。「トレンドラインが現在ブレイクアウトしているので、今夜27,100ドルをサポートに転換するために必要な力を持っているかどうか確認すべきだ」と述べた。
新たな機関投資家の動きが不信感を刺激
今回の上昇は、ドイツ最大の銀行である1.4兆ドルの資産を持つドイツ銀行が、仮想通貨カストディライセンスを申請したというニュースと同時に動いた。これは、ブラックロックとフィデリティ・インベストメンツのETF申請に続く、過去1週間で3度目の大規模機関による発表だ。
投資家にフィデリティ、チャールズ・シュワブ、シタデル・セキュリティーズを持つ新しい仮想通貨取引所であるEDXマーケッツも20日にオープンした。「私たちは、市場の専門家によって構築されたインフラで、主要な制度的ベストプラクティスを組み込むことにより、最高水準の伝統的金融を仮想通貨市場にもたらすことを約束する」と、EDXのジャミル・ナザラリCEOはプレスリリースで述べた。
資産管理の専門家であるラリー・レパード氏はさらに、最大のビットコイン機関投資商品であるグレイスケール・ビットコイントラストのETFへの転換計画が米国で繰り返し拒否されたことを考察の材料として挙げた。
他の人々は、ビットコインの価格行動に対する長期的なポジティブな影響を期待しているようだ。
「ビットコインは強気だ。全てが変わった」とトレーダーでありポッドキャストのホスト、スコット・メルカー氏は主張した。