文部科学省では、SPring-8の高度化(SPring-8-Ⅱ)に向けた議論を進めており、令和5年8月には、「SPring-8の高度化に関するタスクフォース報告書」をとりまとめたところです。当該報告書でも言及されているとおり、SPring-8の高度化は、次世代半導体の量産やGX社会などを実現していく上で不可欠となる最重要基盤施設であり、新産業・新分野による利用という観点からSPring-8のユーザーをより一層拡大する必要があります。
以上のようなSPring-8の現状等を踏まえ、本調査では、SPring-8の高度化によって、どういった新産業等の立ち上げが期待できるかについて調査を行いました。
報告書については以下リンク先をご参照ください。

SPring-8について
SPring-8は理化学研究所播磨地区に位置する「第三世代」大型放射光施設であり、挿入
光源と呼ばれる特殊な機器を備えた実験施設および各種付属施設からなる。
大型放射光施設として世界最先端の放射光を研究者等に提供し、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、生命科学、環境・エネルギー、材料開発など、基礎科学から産業応用までの幅広い研究開発に活用されており、1997年の供用開始から累計利用者数約30万人、年間論文数は1000報以上にのぼる。

SPring-8高度化計画について
SPring-8高度化計画は、以下の加速器テクノロジーの大規模改修により放射光の性能向上と省エネ性の両立の実現を目指すものである。
2024年度以降の4年間の整備・建設期間を経て、2029年度に完成点供用開始を目指す。
我が国の産業政策、グリーントランスフォーメーション(GX)およびDXの加速など国家戦略を推進するうえで最重要の研究施設の一つと位置付けられる。

産学におけるSPring-8-Ⅱの潜在的利用ニーズに関する調査分析報告書 (PDF:698KB)
https://www.mext.go.jp/content/20240719-mxt_kibanken01-000036827_01.pdf

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