スパコン「富岳」にも利用、教育のDX化を支える学術ネットワークSINETとは? 国立情報学研究所の副所長に聞いた:ITmedia新型コロナウイルスの影響は教育業界にも及んでいる。大学では従来の対面授業からZoomやGoogle MeetなどのWeb会議ツールを用いたオンライン授業へと切り替えるところも多い。こうなってくると、懸念されるのがネットワーク負荷の増大だ。1コマ90分の授業を動画によって相互にやりとりするとなると、1人あたり1Gバイト以上のデータ消費量になることも珍しくない。特に学生側の負担は大きく、大学側がモバイルルーターを貸し出すなどの対応策に迫られた。一方の大学側にとっては、授業のオンライン化によって一部で当初にサーバがダウンしてしまう問題は起こったものの、すぐに増強され、その後はスムーズにオンライン授業への移行が進んだとみられる。その背景には、日本全国の大学の学術ネットワークを支える基盤である学術情報ネットワーク「SINET」の存在があるのだ。SINETは国の研究組織「国立情報学研究所(NII)」が開発、運営するもので、900以上の大学・研究機関が加入している。同研究所の漆谷重雄副所長に、SINETの現状と課題を聞いた。50Gバイトのブルーレイのデータが1秒で転送可能本文は以下~
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2106/02/news008.html